沖縄という地は、私たちEFポリマーだけでなく、多くのスタートアップにとって恵まれた場所です。海外出身の起業家として日本で事業を始めることは簡単ではありません。言語や文化の違いがある中で新たな関係性を築く必要があります。その中で大きな支えとなったのが、国際的な研究機関としてスタートアップ向けの支援プログラムを持つ沖縄科学技術大学院大学(OIST)の存在でした。英語でコミュニケーションが取れる研究者や起業家が集まり、お客様や協業先との橋渡しをしてくれました。また、沖縄は実証実験の場としても非常に優れています。人口や市場規模だけを見ると決して大きくはありませんが、人と人との距離が近く、新しいアイデアや技術を試しやすい環境があります。ここで小規模で試験的な調査を成功させることができれば、その先の日本市場やグローバル市場への展開につながります。沖縄は地理的な観点からもユニークな場所です。美しい海を隔ててアジア諸国に囲まれており、アジアの国々から、そしてアメリカからも多くの人が移り住み、多様性に富んだ独自の文化があります。人材の面でも、沖縄には大きな可能性があります。OISTがあることで、世界的に見てもレベルの高い研究者や専門人材が集まっています。その結果、知識やノウハウを交換する機会が生まれ、沖縄で生まれた技術やアイデアを世界へ広げていく土壌が形成されています。沖縄にはOISTがあることで世界中から研究者や学生が集まっていますが、研究プロジェクトや学位課程の終了とともに、県外や海外へ移るケースも多いようです。私たちのような大学発のスタートアップには、こうした流れを変える力があると考えています。革新的な技術やサービスで新しい産業を生み出し、雇用を創出する。研究者や専門人材がこの島に住み続けながら、沖縄の経済に貢献し、社会に還元していく流れを作ることができるのです。沖縄はさまざまな地域から才能やアイデアが集まり、新しい挑戦が生まれる場所です。私は、この島からさらに多くのスタートアップが生まれ、世界へ羽ばたいていく未来を楽しみにしています。EF Polymer 株式会社ナラヤン ラル ガルジャール(創業者 CEO)こちらは、琉球新報コラム【仕事の余白】の寄稿記事です。