約4,000トンの残渣を資源に転換。持続可能な農業の未来をグローバル展開で切り拓くEFポリマーは、当社の独自技術で開発した完全生分解性を持つ『EFポリマー』が、累計販売400トンを達成したことを発表しました。販売サマリーEFポリマーは、2020年後半にインド市場での販売を皮切りに、干ばつ被害が深刻な地域を中心に事業を展開してきました。以下に主な販売展開の流れを示します:● 2020年:インドで販売を開始● 2021年:日本で販売を開始● 2023年:米国で販売を開始● 2024年:フランスで販売を開始2024年度は、昨年比で販売実績が約5倍に伸びる見込みです。インドでは、地域農協との連携を強化しながらユーザーを拡大しており、大手代理店やスタートアップとの協業を通じて成長を加速しています。一方、日本ではJAや代理店を通じた販路開拓が着実に進展し、自社ECサイトの売上も順調に推移。今年度は、47都道府県すべてで販売を達成しました。世界各地で干ばつによる水不足が発生することや肥料価格の高騰などの影響で、今後農業セクターにおける保水剤の需要はさらに高まることが想定されます。また2025年は米国やフランスにおいての実証実験データの構築や事業開発を強化し、さらに多くの生産者の方にEFポリマーを届けられるよう取り組みます。 環境や社会へのインパクトEFポリマーは、オレンジやバナナの皮といった、従来廃棄されてきた残渣を原料に使用し、これまでに約4,000トンの残渣をアップサイクルしてきました。これにより、廃棄物処理に伴う環境負荷を削減し、循環型経済の実現に貢献しています。また、日用品や化粧品を中心に石油由来の超吸水性ポリマーが主流の業界に対し、100%オーガニックのEFポリマーを提供することで、人や環境に配慮した持続可能な製品づくりを推進しています。今後、オレンジやバナナの皮以外にも原材料多様化の研究を進め、EFポリマーモデルの地産地消化の実現に向けて取り組みを強化します。さらに、2023年には戦争の影響で灌漑用ダムが破壊され、水不足に苦しむウクライナ南部のへルソン地域の生産者に向け、沖縄県企業50社と合同でEFポリマー5トンを寄贈しました。この取り組みにより、EFポリマーの社会的価値と支援活動が国際的にも評価されています。EFポリマーの創業者兼CEOのナラヤン・ガルジャールは以下のように述べています。「私が学生時代に考案した水不足解決の技術が、いまや世界中で受け入れられ、製品として多くの人々の手に届けられていることを嬉しく思います。EFポリマーは、単なる製品提供にとどまらず、ユーザーが直面する課題の解決に貢献することを目指しています。また、循環型のモデルを世界各地に構築することで、真にサステナブルなものづくりの実現を目指しています。」