肥料価格の高騰や化学肥料による土壌汚染などの課題が広がっている今、肥料の効率利用や削減、流出防止への需要が高まっています。超吸水性ポリマー(SAP)である当社製品の「EFポリマー」は高い保水効果が特徴ですが、その他にも肥料を保持する「保肥力」という機能があります。肥料の多くは水溶性であり、作物に吸収される前に地下に浸出してしまうことが多い一方で、EFポリマーが肥料分を吸収することによって、肥料を一定期間、保持すると同時に土壌にゆっくりと栄養素を供給することができます。これにより、肥料施用量の削減にも繋がります。今回はEFポリマーを実際に使った肥料効率化の事例を幾つかご紹介します!事例①小松菜(山形)目的:砂質土壌での保水/肥料流出を抑える、収穫量の増加写真 左からポリマー&肥料無し,肥料のみ,肥料&ポリマー2g、4g、6g、8g、16g【実験方法】対照区(EFポリマー無し&肥料無し)、肥料のみ、肥料+EFポリマー0.2.4.8.16gで試験区を設計【結果】EFポリマー8g施用の試験区では重量が27%増加。また排液量、排液中の硝酸態窒素量は減少。EFポリマーの施用量の増加に応じて、流出量が減少しました。実験結果により、EFポリマーを施用することで肥料の流出を防ぐ効果が得られることが分かります。また、肥料を土壌に留めたことにより、作物の成長が促進され、収穫量が増加しました。ただ、気をつけたい点として、ポリマーの施用量が多すぎると、土壌表面が固くなる傾向があるので、適量を守って使うことが大切です(推奨量は土の量に対して0.5%~1.0%)。事例②水稲(沖縄)目的:保肥力UP、収穫量の増加【実験方法】EFポリマーを苗と植付け時に施用する区とEFポリマー入れない区の2つの区画で試験を実施【結果】水稲においてもEFポリマーを使用することで保肥力の向上と収穫量16%増加という結果が得られました。事例③春とうもろこし(インド)目的:肥料利用効率/水利用率の向上【実験方法】EFポリマーと肥料の施用量を変えて試験を実施【結果】EFポリマーと肥料の使用量を変えて試験を行った所、EFポリマーを使った所では、肥料を15%削減しても収穫量を増加させることができました。実験を行った地域の中でも、ウダイプールでは収穫量が6割増という非常に良い結果が得られました。(通常施肥)実証実験レポートさらに詳しい実証実験の内容を知りたい方は、下記のリンクから実験レポートをご覧ください。https://ja.efpolymer.com/experimentlist