超吸水性と生分解性を兼ね備えた新しい吸水シートを農業・化粧品・医療分野へ展開100%オーガニックの超吸水性ポリマーを開発するEF Polymer株式会社(本社:沖縄県国頭郡、創業者兼CEO:ナラヤン・ラル・ガルジャール、以下「EFポリマー」)は、粘着剤や機能性高分子製品を手がける綜研化学株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:冨田 幸二、以下「綜研化学」)と共同で、新しい吸水シート「EFポリマーシート」を開発しました。本製品は、農業や美容、医療をはじめとする幅広い分野での活用が期待されています。開発の背景と製品の特徴従来の吸水シートは、化粧品、医療、包装などさまざまな分野で使用されていますが、多くが石油由来の原料を使用しており、マイクロプラスチック問題や廃棄時の環境負荷が課題となっています。こうした課題の解決に向け、オープンイノベーションの可能性を模索していた綜研化学は、オレンジの皮から生まれたEFポリマーの超吸水性技術に着目。シート型製品への応用を構想したことが、本プロジェクトの出発点となりました。共同開発により誕生した「EFポリマーシート」は、EFポリマーの100%自然由来(バイオマス)の超吸水性ポリマーと生分解性不織布を組み合わせた、環境に優しい次世代の吸水シートです。高い吸水力を持ちながら、使用後は自然に分解されるため、従来の吸水シートに代わるサステナブルな選択肢として、さまざまな分野での活用が期待されています。本製品の特徴は以下の通り:高い吸水性:自重の約10〜20倍の水分を吸収可能生分解性:自然環境下で分解し、廃棄時の環境負荷を軽減肌に優しい:自然由来の成分により、敏感な肌にもやさしく化粧品や医療用途にも適用多用途性:美容、医療、農業、包装など幅広い分野で活用可能新製品の主な活用シーンEFポリマーシートの活用が期待される分野は以下の通りです。美容・ヘルスケア:フェイスマスクやシートパックとして化粧水を浸透させる医療:ガーゼや傷パッドとして血液・体液の吸収をサポート農業:被覆資材として保湿状態を保ち生育を促進食品・パッケージ:生分解性ラップやトレイの吸水材として活用ペット関連:環境に配慮したペット用トイレシート・トイレ袋使い捨てアメニティ:ホテルやイベント向けの生分解性ランドリーバッグ本製品は、農業資材以外の用途としては、2023年発表の保冷剤、2024年発表の化粧品向け増粘剤に続くEFポリマーの第三の製品となります。EFポリマーと綜研化学は、今後もさらなる製品開発と企業との連携を進め、2025年度内の市場投入を目指します。EFポリマーの創業者兼CEOのナラヤン・ガルジャールは以下のように述べています。「EFポリマーシートの開発により、当社の技術が新たな形で展開されることを嬉しく思います。農業向けに生まれたEFポリマーが、多様な産業で活用できるシート型製品となったことは、当社技術の汎用性の高さを示しています。今後もEFポリマーは、当社のビジョンやコンセプトに共感してくださる企業との関係を深め、コラボレーションを通して新たな価値を共創し、よりグリーンでサステナブルな社会の実現に向けて取り組んでいきます。」EF PolymerについてEF Polymer株式会社はインド生まれで沖縄育ちのディープテック・スタートアップです。オレンジやバナナの皮など、従来捨てられていた残渣をアップサイクルし、100%オーガニックの超吸水性ポリマーの「EFポリマー」を農業資材として製造・販売しています。また、完全有機のポリマーを日用品や化粧品、医療品の原材料としての応用を推進することで、企業のグリーントランスフォーメーション(GX)を支援します。当社技術の普及を通して、水不足を中心とした環境問題の解決を目指します。https://ja.efpolymer.com/関連記事:EFポリマー、完全生分解性の増粘剤を化粧品・日用品向けに展開(2024年10月10日)https://efpolymer.jp/news/efp-cosmetic-grade-launchEFポリマー、岩谷グループとの共同開発で オレンジの皮など作物残渣から生まれたオーガニック保冷剤を発表(2023年10月16日)https://efpolymer.jp/news/efp-icepack