今後の成長につながる、本年の取り組みを振り返ります。2022年はEFポリマーの事業にとって大きな節目の年になりました。新たに経営のコアメンバーを迎えたことに加え、国内外で数々の賞を受賞、助成事業への採択など、多くのみなさまにサポートをいただき、会社の成長にとって重要なマイルストーンとなる実績を残すことができました。2023年はさらなる成長と飛躍を目指して、一同取り組んでまいります。2022年の活動ハイライト実績2020年にポリマーを日本市場に導入して以来、徐々にToCでの販売や取扱い代理店が拡大しています。2022年、国内市場では50件以上の農家へ当社のポリマーをお届けし、お使いいただいています。21年には沖縄を中心とした農業組合(JA)数社との売買契約を締結し、より多くの農家さんへお届けすることができるようになりました。また、年始には有機JAS資材リストへの登録を完了し、有機栽培を行う農家や、それを求める消費者の方にもより安心してポリマーをお使いいただくことができます。当社では、ポリマーの普及を目指すにあたって、農家さんの現状を理解し、課題の解決に向けた支援をさせていただくことが何よりも重要だと考えています。そこで本年より、定期的に農家訪問を行いヒアリングを行うプロジェクトをスタートしました。22年の後半から開始し、約3ヶ月間で既に約100農家さんにご協力をいただき、お困り事のヒアリングや改善策のご提案を行なっています。協業いただける農家さんとは、地域別や作物別にポリマーの効果を実証すべく、各地で実証実験を進めています。北は北海道、南は沖縄まで、現在およそ20箇所、25品目で実験中です。受賞関連年初に環境省が主催する令和3年度環境スタートアップ大賞にて最高位である「環境スタートアップ大臣賞」を受賞し、10月にはアジア太平洋地域において今後の社会貢献が期待される民間企業を表彰する「APAC クリーンテック25」に選出されました。また、PwC財団が推進する環境助成事業に採択され、中国内モンゴル地域での砂漠化地域の緑化に対する、ポリマーの有効性実証に取り組んでいます。オペレーション組織面において、2022年は日本チームにとって大きな変化の年となりました。これまで日本での事業をになってきた、創業者兼CEOのガルジャールとオペレーションマネージャーの石井の体制から、COOの下地、CFOの吉川、R&Dマネージャーの八木沢を中心に新たに6名のメンバーを追加し、計8名体制となりました。また、来年にはインターンシップ生2名を迎え、農家訪問やソーシャルメディアの情報発信などの活動を強化します。沖縄県への還元沖縄県に本社を置くEFポリマーにとって、沖縄への貢献や還元にも取り組むことは今後の成長において重要なポイントです。恩納村役場や地元農家との共同で赤土流出対策を通した環境課題の解決に向けた取り組みや、恩納村、村内ホテル、ファーマーズマーケット、地元企業、地元農家とタッグを組み、いちごの生産を観光に結びつけた「循環型のビジネスモデル」にも参画しています。今後も協業の輪を広げ、農業のみならず県内の産業に貢献できるよう積極的に取り組みます。