EFポリマーにおいて、総務・物流・採用など多岐にわたる業務を担う小谷恵里子マネージャー。会社の円滑な運営を支えるだけでなく、明るい人柄と卓越したコミュニケーション能力で、多様なバックグラウンドを持つメンバーをつなぐ存在でもあります。沖縄生まれ、東京育ち。ハワイ州立大学で海洋学を学び、人材育成や企業支援の分野で豊富な経験を積んできた彼女が、なぜEFポリマーに参画したのか、そして急成長するスタートアップの中でどのように活躍しているのか、お話を伺いました。■ キャリアの軌跡:教育と環境への情熱Q:これまでのキャリアについて教えてください。小谷さん:沖縄県宜野湾市で生まれ、幼少期から高校卒業まで東京で過ごしました。沖縄に帰省するたびに、美しい海に魅了され、「いつか沖縄で海を守る仕事がしたい」と思うようになりました。英語への関心もあり、ハワイ州立大学に進学し、海洋学を専攻。特に海洋教育に興味を持ち、水族館の教育プログラムの企画や、子どもたちとウミガメの産卵や珊瑚を観察する実習などを通じて、海洋環境保護の重要性を学びました。筆者:海洋学の中でも、教育に興味を持たれていたんですね。小谷さん:はい。同じ学部からは博士号の道を行く人も多かったのですが、私は、専門的な知識を持っていない人にも自然と親しみながら環境保全に繋がるような活動(パブリックエジュケーション)に興味を持ちました。卒業後はハワイの水族館に勤務したのち、沖縄へ移住。当初は海洋環境に関わる仕事を希望していましたが、ご縁があった公立の教育委員会に就職し、ALT(外国語指導助手)の採用業務を担当しました。その後も沖縄県内の企業向けの人材育成プログラムの企画・運営に携わるなど、教育分野に関わるキャリアを歩んできました。◾️EFポリマーとの出会いQ:EFポリマーに参画したきっかけは何ですか?小谷さん:人材育成の仕事を通じて出会ったスタートアップ経営者の方の事務サポートで沖縄科学技術大学院大学(OIST)のインキュベーションオフィス(OIST Innovation Incubator)で勤務するようになり、そこでEFポリマーのCEOであるナラヤンと出会ったのがきっかけです。当時、EFポリマーは設立初期で、ナラヤンは日本での書類手続きや翻訳などに苦労していました。最初はサポートとして関わり始めましたが、次第に業務の幅が広がり、正式にジョインすることになりました。◾️多岐にわたる業務と挑戦Q:現在の会社での役割について教えてください。小谷さん: 総務、事務、物流、採用…。う〜ん、ちょっとずつ様々な業務にに関わっています。色々な部署の業務を(横断的に)サポートをしたり、業務の仕組みづくりにも関わっています。ジェネラリストポジションです。とは言っても、入社当初は戸惑いました。特に物流は未経験の分野だったため、毎日インドの物流担当者や関係者に相談しながら、資料を読み込んで、聞いたことのない単語を調べながら何とかやっていました。周りに98%は頼る毎日でしたね。筆者:大変そう。私だったら逃げ出したくなっちゃいそうです(笑)小谷さん:正直、「もう絶望だ〜」とか思っちゃって、ナラヤンに「どうにかして!」と相談していた時期もありましたよ(笑)でも、周りが本当に助けてくれましたし、「分からないことは分かる人に聞けばいい!」と意識を切り替えてから、前向きに業務が進められるようになりました。今まで分からなかったことが分かるようになったり、できないことができるようになる過程も楽しかったです。「分からないことがあるって、いいことかもしれない!」とさえ思うようにもなりました。ベンチャーマインドなのかもしれませんね。Q:分からないことが出てきた時、どのようなコミュニケーションで他のメンバーや関係者に相談していますか?小谷さん:自分がコミュニケーションが得意だとは思っていません。 だからこそ、自分の伝えたいことを一回で理解してもらうために、相談の仕方と順番には気をつけています。例えば、「この件は突然メールされたら嫌だろうな」と思う内容は、最初に電話で直接お話ししてからメールを送ります。常に、相談を受ける相手の気持ちになってコミュニケーションをとるようにしています。筆者:もしかして心理学とか得意ですか?小谷さん:心理学は好きです。EFポリマーは専門的なスキルを持ったメンバーが多いのですが、その専門性には当てはまらない細かなタスクも会社にはあります。それらを他のメンバーとコミュニケーションを取りながらこなしていくのが私のようなジェネラリストの仕事かなと思いますし、同じようなポジションの人がこれから必要になっていくと思います。会社にはいろんな人がいていいと思うんです。コミュニケーションが得意な人、そうではないけど、陰で誰よりも努力する人。いろんな人が混ざり合えば、よりいい組織になっていくのかなと想像しています。■ EFポリマーで働く魅力Q:これまで専攻していた海洋学や教育とは少し離れたポジションだと思いますが、それでもEFポリマーを選ぶ理由は何ですか?小谷さん:「沖縄の海や環境を守る仕事がしたい」という思いと、EFポリマーが掲げる「サステナブル農業」の理念がリンクしています。海の保全につながる赤土流出等の課題についても、将来的にはEFポリマーを使って解決ができたらいいなと考えています。沖縄で環境を守る仕事に携われることは、私にとって非常に意味のあることです。あとは、ナラヤンの人柄も大きいです。応援したくなる、サポートしたくなるんですよね。彼を紹介してくれたスタートアップの社長さんからも「ナラヤンのこと手伝ってあげてね」と声をかけてもらいました。周りをうまく巻き込んで仲間にしていく力がある人だと思います。Q:スタートアップとして大変なことはありますか?小谷さん:スピード感を保ちつつ、正確なものを出していかないといけないことが、時にチャレンジングですね。以前の仕事は「計画を立て、100%確証を持ってから実行する」スタイルでしたが、EFポリマーでは「即断即決」が求められる場面も多いです。最初は戸惑いましたが、「試しながら進めていく」という思考に切り替えてからは、臨機応変に対応することが楽しくなりました。また、日々新たなタスクが生まれる環境なので、専門領域でない分野も、調べながら対応しないといけない。チャレンジングではありますが、そこを面白いと思ってくれる人にとってはとてもやりがいを感じる環境なのかなと思います。◾️EFポリマーの未来とビジョンQ:これからのEFポリマーでどんなことを成し遂げたいですか?小谷さん:これから会社が大きくなるにつれ、人も増えます。 よりいい組織になるために、新たな仕組みを考えたり、取り入れていかないといけない。 その過程が難しさでもあり、面白さでもあると思います。ただ、私は規則が多ければ良いというわけではないと思っています。できれば規則は少ないほうがいい。みんながコミュニケーションをとりながら各プロジェクトを成し遂げ、組織をつくっていけたらいいと思います。Q最後に、これからEFポリマーで働きたいと思っている方にメッセージはありますか?EFポリマーにジョインしてからの毎日は、新しい挑戦の連続でした。物流や総務、採用など幅広い業務を担う中で、「分からないことがあるのは悪いことじゃない」と前向きに考えられるようになり、日々成長を実感しています。沖縄という環境は、海が近く、東京のような満員電車もないため、のんびりした雰囲気があります。この風土に合う人には、とても働きやすい環境です。スタートアップはスピード感が求められる環境ですが、だからこそ柔軟に対応しながら、一つひとつの課題を乗り越えていく面白さがあります。多様なバックグラウンドを持つメンバーと協力しながら、より良い組織をつくっていくことにもやりがいを感じています。今後、EFポリマーがさらに成長していく中で、新たな仕組みを取り入れながら、働きやすい環境づくりにも貢献していきたいと思います。「サステイナブルな農業」に賛同する、色々な価値観を持った方々と働けることを楽しみにしています。〜編集後記〜小谷恵里子さんのキャリアには、一貫して「人」と「環境」への想いが流れています。総務・経理・ロジスティクスと幅広く担当しながら、社内外をつなぐジェネラリストとして活躍。新しい挑戦も前向きに楽しみ、周囲を巻き込んで進む姿勢が印象的です。趣味は海遊びや昼飲み、猫活、韓流アイドル推しとか。アイドルの番組をみながら組織編成についてヒントをもらうこともあるんだそう。ちなみに好きな野菜は自然薯やオクラ、モロヘイヤなど粘りのあるものばかり。その柔軟さと粘り強さが、今の仕事にも通じているように感じました。