「持続可能な農業の実現」に向けて生産体制やR&Dを強化し、事業成長を加速させる100%オーガニックの超吸水性ポリマーの開発を手がけるEF Polymer株式会社(本社:沖縄県国頭郡 / 創業者兼CEO:ナラヤン・ラル・ガルジャール、以下「EFポリマー」)はこの度、シリーズAラウンドとして5.5億円の資金調達を完了しました。EFポリマーは今後、事業の成長を加速させ、エコフレンドリー・ポリマーの普及を通し「持続可能な農業の実現」を目指します。EFポリマーとはEFポリマーは自然由来の原料をもとにした、超吸水性ポリマー(SAP)を事業の軸としています。当社のポリマーは、オレンジの皮など果物の不可食部分を原料としていることから100%オーガニックで生分解性を有しており、農業をはじめとする、あらゆる業界にイノベーションを起こすことができるものです。EFポリマーを農地に適用すると、土壌の保水力と保肥力を向上させる効果があり、約40%の節水、約20%の肥料の節約に加え、10~15%の収量増加が期待できます。当社は昨年度までに米国、インド、日本市場を中心に累計で約100トンの販売を達成しました。製造工程においては、1トンのEFポリマーを生産するにあたり、およそ10トンの作物残渣をもとにしますが、当社はこれまでにポリマー生産において、約1,000トンもの従来廃棄されてきた原料を農業資材としての「資源」に変換することを実現しました。資金調達の概要と目的今回の資金調達は、当社の成長拡大を見据えた事業の土台構築を目的としています。EFポリマーの生産能力の拡大とR&Dの強化に主軸を置き、今後大幅に拡大が見込まれるグローバル需要に応える体制を整えます。また、昨今農業以外のセクターにおいても、環境に優しい自然由来のポリマーへの注目が高まっていることから、他分野での応用を想定した研究開発力確立することを目指します。EFポリマーの創業兼CEOのナラヤン・ラル・ガルジャールは以下のように述べています。「EFポリマー創業から3年が経ち、今まででポリマー総販売が100トンを超え、約1.2万人にポリマーを届けるというマイルストーンを達成することができました。こうした実績を重ねる度に、世界中の農家の方々が抱える干ばつ、水や肥料代の高騰などの課題解決に貢献ができているという事に喜びを感じます。今回の資金調達を経て、EFポリマーはインド・ラージャスターンと沖縄のメンバーが一丸となり、今後さらに農家の方々に寄り添う製品開発とサービスの提供を心掛けたいと思います。」今後のビジョンEFポリマーでは、農業資材としてのポリマー普及を進めた上で、その過程で出た農業残渣をアップサイクルし、それをもとにEFポリマーを生産する、サーキュラー(循環)モデルの確立を目指しています。当社はこのモデルを世界展開することで、「持続可能な農業」の拡大に寄与できると考えています。今後、米国、インド、日本などの市場を中心にポリマー販売を強化し、その他の市場にも順次導入を進めていく予定です。また、自然由来のポリマーはケミカルフリーで生分解性を有することが評価され、農業以外の用途でも注目が高まっています。生理用品やオムツ、アイスパック、化粧品など、既存の製品に対する新たなアプローチを、様々な企業との協業により推進していきます。投資家からのコメントEFポリマーについてEFポリマーはオレンジの皮など果物の不可食部分の残渣をアップサイクルした、環境に優しい100%オーガニックの超吸水性ポリマー(SAP)を開発し、農業資材としてグローバルに展開しています。当社は、沖縄科学技術大学院大学(OIST)が沖縄県の支援を受けて実施するOIST Innovation Acceleratorを通じて、当時21歳のインド人起業家ナラヤン・ラル・ガルジャールにより2019年に設立されました。現在はインド・日本で約30名のチームが一丸となり、生分解性廃棄物をアップサイクルした製品の普及を通して、水不足を中心とした環境問題の解決につながるソリューションとなることを目指します。https://ja.efpolymer.com/